うわさ、思い込みは、ダメ~!!

  12月も後半に突入。皆さん忙しい毎日でしょうが、がんばりましょう。

今回は、診療中に患者さんからよく耳にする病気に対する噂や思い込みについて、お話します。
 昨今、インターネット等の普及によって医療、病気に詳しくなった患者さんが非常に増えています。医者である私が驚くほどよく勉強されている方も中にはいらっしゃいます。しかし、かなり間違った情報を信じ込んでいる方もかなり見受けられます。
高血圧、高脂血症、糖尿病の薬は、飲み始めたら一生飲まないといけない。睡眠剤、安定剤を飲むとぼけてしまう。皮膚にステロイド剤を塗ることは非常に悪いこと。皆さん思っていませんか。これらは一部正解、一部間違いです。生活習慣の改善、的確な内服や外用により、薬もやめられるし副作用も出ないですみます。
 最近聞く、典型的な間違いは「肺炎球菌ワクチン」についてです。ご高齢の方から、5年間肺炎にならないワクチンがあるみたいなので接種してください、という申し出が非常に多くあります。どうやら最近テレビで報道されたようです。テレビの報道なので噂でも怪しい情報源でもありませんが、この方々は最後まで理解されていません。このワクチンは肺炎球菌という菌による肺炎にはならないということです。肺炎の原因菌としては確かに一番多い菌ですが、肺炎になる菌やウイルスはまだまだ他にたくさんあります。あくまでも肺炎球菌のみの予防効果だけです。肺炎にならないということはありません。肺炎にならないワクチンができたら、それは夢のような出来事ですね。インフルエンザワクチンも一般的な風邪ワクチンではありません。インフルエンザウイルスのみの予防効果だけです。いわゆる普通の風邪には効果がありませんので気を付けてください。
 皆さんもかなり病気のことについて勉強はされていると思います。しかし、テレビもインターネットも一方的な情報で質問には答えてくれません。噂もやはり噂で確認はできません。医者は学生時代を含め、毎日医療漬けの生活をしていますので、少なからず病気について詳しい知識を持ち合わせています。。病気のことは自己判断、思い込みをせずに、まずは専門家である医者に相談してみてください。

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