熱中症、熱射病に注意!!
蒸し暑い毎日ですね。寝苦しい不快な日々が続きそうですが体調を崩さないように十分気を付けてください。夜間のクーラーや窓の開けっ放しによる体調不良を訴える人がかなり出てきました。また、お子さん中心に溶蓮菌感染症、プール熱もちらほら。手洗い、うがいをしっかり行なってください。
今回はこの時期に多い熱中症、熱射病について。先日も事故がありました。お子さんが車の中に放置されて死亡してしまいました。湿度の高いこの時期、汗をかいていないつもりでも、不感蒸排といって体表や呼吸より水分が消失してしまいます。高張性脱水と言って、嘔吐や下痢の脱水(低張性脱水)とやや違って血清ナトリウムが極度に高くなってしまいす。症状としては皮膚はやや赤みを帯びて暖かく、のどの渇きが強く、特徴的なのはやや興奮状態、不安状態になります。その後意識が朦朧としてきて発熱します。発熱すると更に不感蒸排が増加し、ここで水分を補給しないと死に至るケースもあります。大人は自ら判断できますがお子さんは要注意。なんか落ち着かなくなったり、興奮状態が続いたら脱水傾向にあるかもしれません。水分をたくさん摂らせてください。
それとご高齢の方はもうひとつ注意が必要です。心臓疾患のある方は水分を決して摂り過ぎないように! 夏は水分をしっかり摂ってねという文句はあいさつ代わりになっていますが、心臓に病気(心筋梗塞や弁膜症)を持っている人がガバガバと水分を摂ったら、すぐ心不全になってしまいます。他人に水分を勧めるにしても気を付けてください。重い心臓疾患のある人に「お水は毎日2~3Lは飲みなさいよ」なんて言ったら、それは「心不全になってね」ということにもなりかねません。非常に難しいことですが、水分はほどほどに摂ってください。
しっかり体調管理をして、これからやって来る暑い夏を乗り切りましょう!