くも膜下出血
春めいて来ましたね。皆さん如何お過ごしですか。
今回は「くも膜下出血」についてお話します。読売ジャイアンツの木村拓也コーチの出来事は、本当にショックでした。37歳ですものね。しかし実は誰にでも起こりうる事なのです。発症する原因は動脈硬化、脳動靜脈奇形などいろいろありますが、若い方のくも膜下出血はほとんどが脳動脈瘤が原因です。字の如く動脈にコブのような瘤ができてしまうのですが、動脈瘤の部分は血管壁が非常に脆弱なため、急激に血圧が上がったり衝撃が加わったりすると破裂してしまいます。今回も木村コーチがノックをしていて強い力を出していたり、大声を出したりしていて血管に急激な負担がかかって破裂したのではないかと思われます。脳動脈瘤は存在していても全く自覚症状がありません。10代、20代の方も存在することがあります。じゃあどうしたらいいのということですが、脳ドッグ等で動脈瘤があるかどうか検査して確認するしかありません。ご心配な方は頭部MRI,MRAをお受けください。
もうひとつ重要なことがあります。高血圧、高脂血症、糖尿病を見逃さないことです。これら3つの疾患を放って置くと確実に動脈硬化が進み血管壁が弱くなり破れやすくなります。自覚症状がないからといって放置しないように!!。脳出血を起こしてからでは遅いです。一生半身麻痺で過ごさなくてはならなくなってしまうかもしれませんし、木村コーチのように死に至ってしまう事もあります。
健康を維持するにはとにかく自己管理です。皆さん気をつけましょう!